沼落ちはとつぜんに

唐突にセクゾ沼に落ちた大人。語りたいので作りました。

王様になった健人くん(スカイライナーとトッポのはなし)

(一度ふせった〜にあげたもの。やっぱりこの気持ちは残しとこうかな、と思ってこっそり上げ直し)

 

健人くんのスカイライナーのCMが大好きだ。
彼が一貫して言い続けてきた「セクシー」という言葉が身を結んだという事実も素敵だし、何より彼の言うセクシーの意図がちゃんと伝わっていて、老若男女関係なくプリンセスにする存在としてのアイドル中島健人が表現された本当に素敵なCMだと思う。

このCMを知った時、私が初めて中島健人という存在を認識した時のことを思い出した。
2014年くらいかなあ。当時は全然ジャニオタじゃなかった私、諸事情あって帯広に行った。
そう、銀の匙のロケ地である。
ちょうど映画公開の頃だったのかなあ。街は銀の匙一色。そこら中に健人くんのポスターが貼ってあった。ふーんジャニーズねえ、中島健人ねえ、とだけ思って東京に帰ったんだ(その2年ちょっと後にセクゾにハマるとはつゆ知らず)
同じ頃、たぶん健人くんはトッポのCMに出てた。将来の夢を聞かれた健人くんが「俺は英雄になりたい、なんとかになりたい、有名な王様になりたい!」と叫ぶ。大きな言葉を使うけど内容がなくって女の子に「スッカスカだね」みたいに言われるCMだった。(一方トッポは最後までチョコぎっしり!ってやつね)
この時の健人くんのパブリックイメージって、いわゆる「アイドル」だったんだと思う。顔はいいけど中身はあんまりなくて、口先は器用、みたいな(健人くんは当時から胸キュンとかもいっぱいやってただろうし、なおさらだね)
この時はこの時で、健人くんが目指していたイメージはある意味伝わってたんだとは思うんだけど。

この間のKTTのファンへのお返事が大好きだった。
当時から私がハマり始めるくらいまではファンのことを彼女、と言っていた健人くん。これはトッポの健人くんだと思う。
それからハニーとバタフライになり、ケントロイドとケンティーガールズになり、中島健人と空気になったみたい。
ファンのことを空気、と言ってくれる健人くんはたぶんスカイライナーの健人くん。
ファンを女性に絞らない賢明さと、すべてを損得勘定で判断しない優しさがある。

スカイライナーのCM、健人くんは王様の格好をしている。
トッポのCMでうすっぺらく「王様になりたい!」と叫んでいた彼は、立派な、中身のいっぱい詰まった王様になった。
何度も同じ話をしてしまうけど、「人生は結局ハッピーエンド、すべては伏線」って言っていた健人くんらしい、見事な伏線回収だなあ、と思ってかなりグッときた。
やっぱり信じるべきは中島健人だなあ、と毎度毎度感心させられてしまう。これからもついていくね。

えび座2019すきなところまとめ

えび座千秋楽おめでとうございました〜!

初見直後に色々書いたけど(初見の印象も大事にしたいのでその時の感想も否定はしませんが)、

見ていくうちに好きなところが増える舞台だったな!

クッソ長いですが備忘録。

 

〈第1幕〉

・オープニングのWe are ジャニーズとメンカラキラキラ燕尾服(白のリボンタイが天才)

・野球のシーンの絶対走らないあおい橋本とそれにびびる中谷河合(いいはしふみ)

・ウエストサイドストーリーの急げ若者で織山くん?に手を引かれてステージに戻る橋本くん。(一回織山くん?がステージによじ登る時に躓いちゃったのを優しくエスコートする橋本くんを見てしまってときめいた)

・急げ若者、えびも合流して踊るところの振付(手足がスッて伸びていて綺麗)

・涙くんさよならの衣装と振付(かわいい)

・紅白のマックザナイフ(橋本くんの声がいいし、50年以上前?の振付と衣装完コピしてるの改めてすごく良い)

アメリカ行くところの河合くんの「ちょ、待てよ(キムタクボイス)」

・ビングクロスビーに会った後のはしふみアドリブ(初見が橋本くんの「ころすぞ!」期だったので、二回目以降変わっていてとても嬉しかった〜〜。橋本くんに諭される河合くんかわいい。はしふみはかわいい。はしちゃんマジギレぽい日もあったけど笑)

・レコーディングスタジオの悲しき雨音。帽子を使ったパフォーマンスは何度見てもいい〜。

・デボ家、MADEのホース大縄(13日時点では階段ステップだったのだけど、色々工夫してせっかくのMADEの見せ場にえびちゃん絡めてくれるMADEの優しさね涙)

・デボ家、忍者の5starとにんにん!(ここも毎回工夫重ねてておもしろくなっていっててちびの成長〜〜!!って思った。板チョコアイス落としていった回がすきだったな。)

・デボ家、nothing〜でお気に入りのジュニアとアイコンタクト取る橋本くん。そしておそらく指示を受けてがむしゃらに踊ったりリアクションを取るジュニアくん(名前わからずごめんねえ)

・案内の織山くんのアドリブと回収する河合くん。(ツイートもしたけど、ずーっと苦しんでた織山くんが、最後1週間の間にくぼれんくんも交えてふざけまくってて感動したしすごい面白いシーンだった!ほっこり!)

・↑のアドリブの後の圧巻のジュニアダンス。織山くんたぶん関節ないし、くぼれん君らちっこいジュニアもすごい踊れるようになっててすごい!

・Everywhere。曲がいいよね。去年のとらめども大好きだったけど今年のちびちゃん交えての楽しそうなEverywhereもとても良かった。途中でえびちゃんたちがバックめで合流するのもよきよき。

・アイリメンバーの手振り。ジュニアも揃ってあの振り付けやるときの圧巻さは何なんだろう。

・帰国後会見、あおい橋本のアカペラネバマイ。シンプルに歌が上手いし、あのシーンの切なさが、橋本くんの甘くて切ない歌声に合う〜〜何度見てもないちゃいそうになる

・解散シーン、リアル輝彦とあおい橋本のデュエット。好きというかネタにしてしまうがなんかクセになる。特にリアル輝彦さんのオンッユー

・解散後の戸塚さんの「面白いことを言うね。これは過ぎ去った時間なんだ」。過ぎ去った時間は変えられないって当たり前だけど改めて言われるとグッとくる。特に「これからの時間」の方が圧倒的に長いちびちゃんに語りかけるんだもんなあ。

・残ったちびちゃんたちとキラキラ宇宙。やっぱりジャニーズは宇宙。

・未来を背負ったちびちゃんたちからキラキラを身に纏ったえびちゃん五人に変わる瞬間。まだまだえびちゃんも背負っていくし扉を開いていく側だもんね。

・「受け継いだこの曲とともに、未来の扉を開こう」。このセリフ、過去と未来のコントラストが見事。

・キラキラ燕尾服とキラキラスタンドマイクでのネバマイ。私はネバマイの振付が本当に好きなんですよね。バラードでがっつり踊る人たちってなんでこんなにかっこいいんだろう。去年までの白タキシードも良かったけど、キラキラ燕尾服もとっても素敵!

 


〈第2幕〉

・いきなりDDD。びっくりしたけど歴代メドレーの最初に自分らもってくる強さが好きだよ。

・橋本「輝く歴史!ジャニーズ歴代メドレー!」声がニコニコしてる発音で大好き。

・若い涙のおーいおい!の振付。かわいい。

よろしく哀愁〜哀愁でいと。懐メロっぽいメロディと流れるようなダンスが大好きだった。

・塚ちゃんソロ、Zokkon命。去年の塚田さんソロも大好きだったけど今年もすーごい好きだったな。あの動きのキレはすごいし自分の魅せ方わかってる人だなあって思う。塚リカ大好きだけど、かっこよくガッツリ踊るソロ、コンサートでも見たいなあ。

・ONE STEP BEYOND。振付も曲もかっこ良すぎる。少年隊はすごい〜〜。橋本くんロックオンの私だけど、ここは五人の動きを見ないと!って思って引きで見てた。はやく映像で見たいなあ。

・STAR LIGHT。ガシガシおどるはしつかごが大好きだったな。スキルの高いつかごに引っ張られる橋本くん最高にかっこいいよ。

・$10 選曲の勝利でしょう。河合くんありがとう。A!のところで髪を振り乱す橋本くんが好きでした。

・セクバニ。橋本くんには本当にこういうチャラめの曲が似合いますね。セクシー!の決め台詞の塚ちゃん一回も見れなかったや。ごめんね。

・believe。選曲の勝利その2。河合くんはオタクだなあ。曲がかっこいいしガシガシおどるからもれなくかっこいい、、、

・恋を知らない君へ。私ははしふみがすきだし、この二人は歌めっちゃ上手いし、恋しらも大好きなのでもうそれだけでお腹いっぱいだった。「あなただけは消えないで」って歌詞、橋本くんに合うこと合うこと。

・橋本くんソロ。ミセテクレ。私はリアルタイムのはしすば知らないけど、日に日に歌い方がすばるくんに寄る橋本くんな、、、

・ドリカム。歌詞が大好きでちびちゃんが歌うべき歌だと思っていたのでちびちゃん×五関くんの解釈が一致しすぎて大好きだった。ちびちゃんに振付させて見せたり、即興の振りやらせたり色々面白かったし五関くんは器用ですね。「さあ夢見ましょう。素敵なこと。」

・ユメタマゴ。ちびちゃんと一緒にやる振付が可愛いのよ〜〜橋本くん座り込んでサボってる回とかもあったり、ちびちゃんにちょっかい出してたり見てて飽きなかったな。

・Thank youじゃん!マジで振付にthank youじゃん、、、。踊ってるだけで可愛いのにちゃんと頬膨らませたりウインクしたり表情作ってる橋本くんは天才、、。所作の可愛さで橋本くんに陥落した昨年のえび座思い出せた大切な曲。

ミルキーウェイ。最初は大東くんの声が通り過ぎて一緒に歌う橋本くん可哀想なのでは、、とか思ってたけど、どんどん橋本くんも声が通るようになっていって見事なデュエットだった。仲も良くなってハグしたりする橋本くんと大東くん世界平和、、。最後橋本くんソロバージョンも引けて大満足◎

・バリハピ とにかく楽しそう〜でみていてバリハピでした!

・memorial ちゃんと6人で出した曲を選曲する河合くんの優しさが大好き。去年までは嵐がOne Love(100年先も愛を誓うよ)だったから、今年キンプリがmemorial(永遠を誓おう)なのは継承の意味もあるのかなあ、とか思ったり。

 


・レッシン。キラキラ階段を手を叩きながら降りてくるえびちゃん一生見ていたかった。あれは実質ディズニー。

・ツインクル。去年大好きだったネームボードの復活!!!

A.B.C-Z with Love。去年脳内を駆け巡ったあの曲が!!笑 後ろの映像もダサカワディスコ調で良かったし、MADEとふざける橋本くんもよかった〜〜。

・神様チャンスを えびちゃんたちこういうレトロ調の曲似合うよねえ。戸塚さんのバックビートも思い出した。橋本くん歌がうまーい!

・サポーターズ。日生で聞けると思ってなかったからさあ涙。応援屋のオタクなので本当に嬉しかったし振付も大好きだし地味に大好きだったメンカラフラッグの復活も嬉しかったな。

・装置。冷や冷やしたけど五人が力を合わせてグルングルン回していくのえもーい!最後橋本くんが降りるとき大事に大事に装置を回すお兄ずよ、、、

・You...の衣装。真っ白あったかそうで可愛い。

・You...を大事に大事にうたうえびちゃんもジュニアちゃんも、みていてグッとくるものがあったよ。うまく言えないんだけども。

 


以上〜〜自分メモですけど想像以上に長えな〜〜〜〜。

ジャニーさん亡き世界で、ジャニーズをつなぐ難しさ

ABC座ジャニーズ伝説2019、見てきました。現時点での感想を書きます

(もうちょい見る機会があるので、見ていくうちに考え・感想が変わる可能性も高いのですがその場合にお前ダブスタだな!とかいうのはやめてください!!笑)

主に一幕について、ネタバレandやや批判的なこともありますので自衛お願いいたします。

 

ジャニ伝2019、楽しかったです!一方で、思ったことが、タイトルにも書いたジャニーさんのいない世界でのジャニーズの難しさでした。

一幕で、気になったことは主に二つ。

①ジャニーさん不在の中で、ジャニーさんの存在を表現する難しさ。

②シンプルにお芝居としての雑さ。

 

まず①についてですが、前情報を入れずに行ったので戸塚さんがジャニーさんじゃなくなって、ジャニーさん不在の話になっていることにびっくりした

(20132014も不在だったけれど、まああれはフィクションだったと思うので)

2017からのジャニ伝って、史実に基づいて作っていて、その史実には確実にジャニーさんはいるはずなのに、ジャニーさんがいない。

ジャニーズメンバー四人(当時のタレント)と戸塚さん(ジャニーさんをしる現在のタレント)がちびじゅ(ジャニーさんを知らないこれからのタレント)に語ることによって、彼らの言葉の上でのみジャニーさんが存在できるっていう舞台の構成は、今の事務所の現状そのものなんだろうなあ、って思った。

その一方で、20172018ではジャニーさんから語られていた言葉が、タレントたちの三人称で語られていくのは正直違和感があるというか、意味合いが変わる部分があるなあって思うなどしまして。シンプルに話がちょっとわかりづらかったり、言葉を選ばず言うと微妙だな〜って思うところがあったりしました。

今後どんどんジャニーさんを知らないタレントが増えていって、なんならいつかはジャニーさんを知るタレントがいなくなっていって、ってことを考えていくと、ジャニーズ事務所の形もどんどん変わっていくし、ジャニーさんの作りたかったエンターテイメントを守っていくのって想像以上にたいへんなんだなあ、と今年のジャニ伝見て実感したな、、

You...の演出もそうだけど、亡くなったジャニーさんをタレントの言葉やパフォーマンスで表現して、ジャニーさんを知らない世代へ伝えていくっていうのが今後の挑戦になっていくはずで、その第一弾としてのジャニ伝2019かなあ、と思います。そういう意味では難しい部分、微妙だった部分も今後の挑戦の難しさの表現として捉えていきたいな、とおもったり。

 

②のお芝居としての雑さ、は正直2018でも思ったことで。一幕だけで収めるためにセリフが説明的になったり余白や余韻というか、観客が考える部分が少ないような、、。

あとはシンプルにちょっとわかりづらいと言うか、2017なりを見ていて話の筋を知っていることが前提な演出になっている気がする、、個人的に初見殺しの演出はすきじゃないです、、、。

2幕のジャニーズ歴代メドレーへのつなぎというか、意味合いも、2017ではフォーリーブスの結成にも触れたことで、初代ジャニーズの背中を見た人たちが事務所をつないで行ったんだ〜っていうのがきちんと描かれていてわかったと思うんだけど、2018からはそれも無くなってしまったのが私としては残念、、。

2017は1幕あってのジャニーズメドレーだったのが、評判が良かったのもあって、20182019はジャニーズメドレーやるための1幕、みたいになってるように感じちゃうなあ。コンサートではなくABC座だし、ことしABC座メドレーやってることからA.B.C-Zの歴史=ABC座の歴史と本人たちも認識してるのかなって思うから、お芝居パートも大事にしてほしいなあって思う。

今年はフラワーとかドリカムとか小さい子たちの定番的な曲もも多くて、これからのタレントへの継承ってテーマはとても感じて(えび座がちびじゅの練習場みたいになるのは違うと思うけどど)、今から未来っていうところはきちんと繋がれてる感じがするけど、初代ジャニーズから現代までをつないできた「これまでのタレントたち」ってところがうすいかなあ。その辺は20172018見ろよってことなのかもだけど。

 

とりあえず感想はこんなところかな!正直やってる方も見てる方もジャニ伝は内容知ってるよねー的な甘えを感じなくもないので、来年は違う演目の方がいいんじゃないかな?って個人的には思います(気が早い)

私が2017過激派なのもあるけど、やっぱりお芝居としては2017が完璧すぎるからその難しさもあるかな〜とか思ったりして

色々言ったけどワンビヨは何回でも見たいし、二幕はもちろん一幕も歌って踊ってるところは大好きなので残りの公演も楽しみでーす!水差してごめんなさい!以上です笑

応援屋とコイベビ〜アイドルと他者評価〜

おいお前は2016年を生きているのか!?という感じですが、大好きな「ABC座2016 株式会社応援屋‼~OH & YEAH~」と「音楽劇コインロッカーベイビーズ」の話をします!!(突然)

というのも、この2作品は私が本格的にA.B.C-Zを追いかけようと思ったきっかけであり、私のアイドル観を作った作品たちだからです。とは言っても応援屋は昨年ブルーレイで見て、コイベビも再演の橋ハシキクきゅんしか見てないんですが、、笑

 

一見に似ても似つかない応援屋とコイベビ、わたしが思う共通点は、どちらも「他者の評価を通じて自我を確立していく話」であると言うことで、それってアイドルという存在そのものだな!?とか思ってコネコネして一年ちょっとが経ちました。のでここらで考えをまとめておければなーって思っています。

 

目次

 

1.舞台概要

(これ読んでくれてる人はどっちも見ている気がしますが笑)まずはこの2作品の概要をざっと説明したいと思います!圧倒的主観ですが!w

 ①株式会社応援屋‼~OH & YEAH~

2016年のえび座、応援屋!

演出は少年隊の錦織さん、音楽はノーナリーブスの西寺郷太さん(ジャニオタ的にわかりやすくいうとV6のSexy!Honey!Bunny!とか作った人)が全編書き下ろし!曲はオシャレだし当て書きの設定も最高!何かにつけてサイコーアンドサイコーの舞台です。

あらすじをちょ〜雑に説明すると笑、橋本くん扮するいしけんが作った応援屋という会社に戸塚くん、河合くん、塚田くんが加入して、プロ棋士の五関くんがコンピューター棋士へのリベンジをするのを応援する話です。因みに敵役のデジタルコープスの面々はトラジャとThey武道の皆さんがやっててこちらもシャブい。

2016年といえばゲス不倫の年だったりするんだけど、人の不幸で金儲けをするデジコーは週刊誌の比喩かなあ、とか、コンピューター棋士そのものもだし、あと戸塚くんの役がメチャメチャコンビニ人間っぽかったりして、色々時事ネタぽいのが入ってるのも好きです。具体的な地名とかが脚本に入っていて、リアリティを増してるのも見事だなーって思ってます。

とにかく!最高だから!!見たことない人!!!見て!!!!!円盤出てるよ!!!!!

 ②音楽劇コインロッカーベイビーズ

村上龍さんのベストセラーの舞台化。2016年にハシ-橋本くん、キク-河合くんで初演をやって、2018年に再演。この際はハシキク入れ替えのWキャストでの上演でした。

ざっくりとしたあらすじはコインロッカーに捨てられた赤ん坊の生き残りのハシとキクが一緒に育って、色々あってすれ違っていく話です(雑すぎんか??)

ハシは歌手になって有名になることで狂っていくし、キクは色々あって世界の破壊を目論みます(だから雑すぎる)

説明できないので、円盤にはなってないけど原作読んでください(丸投げ)ベストセラーなのでやっぱり面白いです。舞台なかったら読まなかったと思うからきっかけあって感謝〜〜。ずしーってかんじだけど。

 

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

 

 

 

2.共通点

このような2作品ですが、私が共通しているな~~と思ったことを2点にまとめてみました。

 ①「見捨てられた」登場人物

1点目は、どちらも主要な登場人物たちが何かから「見捨てられた」登場人物たちであるということです。

コイベビは言うまでもなく、生まれたその瞬間から、コインロッカーに捨てられた二人が主人公です。その記憶は強烈で、どんなに里親などから愛されても「世界から捨てられた」意識がキクとハシの根底にはあるように感じます。キクはこの意識を世界への敵意=破壊衝動、ハシは承認欲求に転換させていく。

もう一方の応援屋におけるA.B.C-Zが演じる主要キャラも、それぞれ何かから「見捨てられた」もしくは「リプレースがきく」という意識があるように感じます。

橋本くん演じるいしけんは、天涯孤独の天才。幼いころに親から捨てられている。

塚田くんのくりくりは、プロ棋士を目指していたものの年齢制限の壁で挫折。棋士=何者かになれない、その他大勢である自分を自覚した結果の引きこもりかなあ、と。

河合くんのシューヤ先生は、予備校の先生という天職についていたのに、失言という仕事とは関係ないことで職を追われてしまう。自分の代わりっているんだっていうショックはきっと大きかったんじゃないかなあ。

戸塚くんのジョーも、元々はコンビニアルバイター。勤続10年でも待遇は上がらず、替えのきかない何者かになることを最初からあきらめているように見える。

五関くんの桂馬さんは、人生を賭けてきた将棋でコンピューターに負けてしまう。自分の代わりがいるどころか、それが人ですらないという絶望は計り知れないなあと。

 

こんな感じで(?)、コイベビも応援屋も、「人から必要とされない」「必要とされていてもそれはかならずしも自分でなくても良い」という思いを持ったキャラクターで構成されている舞台だなって思っております。

 

 ②”他者”の必要性とアイドル

 二つ目の共通点は、他者の必要性かなーっと。

コイベビではやっぱり、生まれた瞬間に捨てられたキクハシなので、「人に必要とされないと死んでしまう」という意識を強く感じます。(特にハシ)

ハシがDに体を売ることや、歌手になった後もどんどん過激なパフォーマンスに走っていくところなんかに、「人に必要とされるためにはどんな犠牲も払う」という気持ちを感じて切なくなる涙。終盤の「ねえ、僕は役に立つ?」ってDに言い募る場面が象徴的だなーって。

ハシはわかりやすく歌手(というか自分の人生をも売り物にするスター)という職業を選びますが、捨てられないように自分のすべてを売り物にしていくところはアイドルと通ずるものがありますね、、。

 

応援屋は、応援屋というビジネスそのものが、「応援される人」=他者を必要とする仕組みだなあ、と思っています。

「代わりのきかない何者か」になれなかった五人が、「誰かの何者かになりたい」という夢や目標をかなえるために、「応援屋メンバー」=何者かになるストーリーと感じていて、やっぱり一回挫折した人たちだから応援の必要性とかをわかっているのかなあ、なんて思います(このストーリーがA.B.C-Zに当て書きされたありがたさにそっと手を合わせたい。えびもやっぱりジュニア時代苦労した分ジュニアに対してやさしいなあって思うことが多いので)。

これってアイドルの存在にも当てはまると思ってて、応援屋の中で社長が「アイドルはファンとの関係性が作るもの。ファンがいるからアイドルはアイドルになれる」と言いますが、やっぱりアイドルってファン=他者がいないと存在できないもので、そういう意味でも応援屋はアイドルのオマージュなのかなあ、と思っております。

 

コイベビのハシも(芸能人だからというのもあるけど)、応援屋メンバーもこのように、一般的な人々よりも他者への依存度が高くて、他者の目を気にしているってのが共通点かなあ。ただ、そのことの影響は結構対照的だと思っていて、それは次の相違点に書きたいとおもいます。

 

3.相違点

こんな風に前提事項が結構一致する2作品なのに、コイベビは暗い!応援屋は明るい!(雑か??)なんでだろー!って話をします。

 ①欲求のレベル

一個目に思ったのが、「他人に必要とされたい」という欲求のレベルというか方向性が異なるということ。

私もあんまり詳しくないのでアレなんですが、マズローの欲求5段階説というのに当てはめると分かりやすいかなーと思い。

 

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超適当に説明すると、人間の欲求は5段階に分けられて、下の欲求が満たされると上の段階の欲求が出てくるというヤツです。

最初の段階は、生理的欲求=生きていくのに必要な食べ物とかそういう本能的なやつです。これが満たされると次が安全欲求、安心安全な暮らしを求めます。

その次が社会的欲求で友人や家族から受け入れられたい、どこかに属したいといった欲求。次の段階は承認欲求で他者から尊重されたい、認められたい。最後が自己実現欲求、自分の価値観に基づいた「あるべき自分」でありたいという欲求になります。

 

一見、「他者から必要とされたい」というコイベビ、応援屋での欲求は4段階目の承認欲求かな、と思うんですが、よくよく考えるとどちらもそうと言い切れないかなと思っていて。

コイベビではやはり生まれた瞬間に他者にいらない、と言われた結果死にかけている人たちなので、「他人に必要とされたい」は承認欲求よりも2段階目の安全欲求に近いのかなあ、と思っています。だからこそ欲求が過激というか、これを満たすためにはなんでもやる!という怖さがある。

応援屋は、第三段階の社会的欲求と第四段階の承認欲求の間かなあ。というのも応援屋メンバーは前述の通り、社会からはみ出した人たちで、うまく社会に属せていないという思いを抱えているように見えるので。応援屋に入って、他人の応援をする=他者に求められることによってようやく何かに属せたという筋書きだと考えると、社会的欲求とも言えるかなあ、なんて思うんです。

このように、コイベビと応援屋では「他者に必要とされたい」というレベルが違うので、その後の行動や、行動が登場人物に与える影響が変わってきているかなあ、という話でした。

 

 ②他者を必要とする理由

 ①とだいぶ被っちゃうんですが、相違点2個目は「他者に必要とされたい」という思いの出どころです。

上述のマズローの欲求5段階説において、3段階目の社会的欲求までは外的欲求(自分以外の内部を満たすこと)、4段階目の承認欲求と5段階目の自己実現欲求は内的欲求(自分自身の内面を満たすこと)とされています。

これに照らし合わせると、コイベビは完全に外的欲求なんですよね。「求められないと生きていけない」という気持ちから、外からの評価を求めすぎて、ハシはどんどん劣等感とプライドをこじらせていくのかなあ、などと思っていて。他人と比べてどうなのか、他人と同じようにやれば人から求めらていきていけるのか、みたいな、、。

ちょっと話はズレるんですけど、コイベビから改めて感じるのは、劣等感と優越感って表裏一体だなーってことで、ハシもキクも場面によって「捨てられた劣等感」と「他人とは違う生い立ちである(特別である)優越感」を使い分けているように感じられてですね、、。まあ何が言いたいって、「生きるか死ぬか」みたいな低いレベルの欲求を抱えて生きてるハシはいつだって他人が評価軸なんだよなーってことです。

 

応援屋は逆に、内的欲求の側面が強いのかな?って思う。応援屋のライバル(?)であり、もともといしけんがいたデジタルコープスの面々が、自分たちのしている仕事のこと「暇つぶし」って言ってるけど、応援屋もある意味同じで、生きるためにどうこう、というよりより良く生きるための活動のように思える。そのより良く生きるトリガーが「他人に求められる(影響を与えられる、とも言い換えられるかな?」ことになっているのかなあ、と。

(いしけんはデジコーでは人を傷つけることを生業としていたのに改心して「幸せを循環させるビジネス」を始めるわけだけど、これはもしかしたら第五段階の自己実現欲求によるものかもなあ、と思いました、いま)

 

 ③他者への影響

相違点その3、他者への影響。

人間の承認欲求(他者に求められたい気持ち)っていうのは、自分の影響力を感じたい=他者へ影響を与えたいという気持ちとも言い換えられるかなあと思います。

そこでコイベビのハシは歌手になり、応援屋メンバーは「人の応援」を自分の仕事としていく。どちらも、「他者の感情を揺さぶること」を生業としていくわけですが、揺さぶり方が真逆だなーって思います。

ハシの歌は聞いた人の心を強く揺さぶって不安にさせる、というような描写が原作でされていると思っていて、さらに有名になるにつれて、ファンを殴ったり過激なパフォーマンスになっていく。これは他者への影響のベクトルがマイナスのイメージかなーって。あとはめちゃくちゃ心に踏み込んでくる感じがするんですな。影響の与え方が一方的というか自分本位というか。

応援屋のほうは、何度も同じことを言うんだけど、「他者の応援」=「幸せを循環させるビジネス by いしけん」なんですよ。いしけんが人の不幸で金儲けをするデジコーから転身してることも象徴的だけど、人にプラスの影響を与えてます。

(余談ですが、この人にマイナスを与えるビジネスからプラスを与えるビジネスに変わるのめっちゃモンスターズ・インクっぽいよねえ。好きのエネルギーも嫌いのエネルギーもすごく大きいっていうのは世界共通なのねえ、と思うし、だったら好き!を叫ぶことにエネルギー使うように心がけたいなーとか思う。余談でした。)

また、Change your mindの歌詞の中で、「土足で踏み込みごめんなさい」とか「あと一歩進んで」 とかあるように、相手への尊重を感じる。あくまでも応援ができることって、背中を押すことだけで、あと一歩のところまで進むのは相手次第なんだなあって思います。ジョー(戸塚くん)が終盤でいう、「僕たちには二人の悲しみは絶対にわかりません。でも、そばにいることはできます」ってセリフも大好きですな~~。

 ④他者からの影響

 逆に今度は他者から受ける影響について。

どっちも、他者を必要とする職業なので、他人から評価を受ける環境にいるわけですが、その影響のとらえ方もまた相違点だなーっと。

コイベビでは、ハシはひたすら他人からどう見えるか、を気にしていて、それでいて良い評価も悪い評価も否定し続けます(下手くそ!帰れ!のシーンとか、、)

やっぱり捨てられたハシなので、自己評価が低いから、自分に対する低い評価は劣等感を加速させるし、高い評価は信じられないのかなーって。他人の評価は全く自己肯定につながらないのがコイベビかなと思います。他者から良い評価を受ければ受けるだけ、自己評価と他者の評価が乖離して罪悪感を抱くという悪循環(マジで見ていてつらいけど個人的には身に覚えがありすぎて私の一番の拗らせポイント、、、w)

逆に応援屋は、他人に影響を与えるという気持ち、自分を前向きにさせてると思います。分かりやすいのはChange your mindの「僕も変わるあなたを支えることで♪」とかサポーターズ!の「僕も君に救われたんだよ♪」とかですかね。承認欲求の昇華先として、応援屋側も応援される主体を必要としている、というか、、。

私は「優しさ投げれば優しさ返る」って言葉が好きなんだけど、やっぱり他者への影響と他者からの影響って表裏一体で、他人にプラスの影響を与えている応援屋は相手からプラスの力をもらうし、コイベビでは逆なんだろうなーなどと、、。

 ⑤アイドル(仮)と自我の距離-ハエと応援屋スーツ‐

 最後の相違点はそれぞれの職業=アイドル(仮)と自分自身の距離感だと思っています。

コイベビのハシは歌手になって、どんどん有名になっていくわけですが、その末に歌手(=アイドル(仮))の自分に飲み込まれて狂っていってしまいます。

その原因って、アイドル(仮)としての自分と自分自身が近すぎて混同していっちゃったからかなと思っていて。それはもともと自分の核だった歌・音を職業にしたこと(自分自身の望みと職業としての目標の境目があいまい)、職業としての目標(有名になる・売れる)ために、自分の生い立ちを利用してしまって、自分の人生さえも売り物として消費してしまったからかなあって。

応援屋は逆に、みんなもともとの目標とかではなく、成り行きで応援屋に入社します。あくまで社員・職業として応援屋メンバー(=アイドル(仮))になっているので、自分自身とアイドル(仮)を混同することがないのかなあって。(きっとそれぞれプライベートの時間もあるのだろう、と想像するわけで、、)

昔、キンプリの岩橋君が「僕がテレビやステージで素の岩橋玄樹を見せることは絶対にありません。巣の自分とアイドルの自分は全くの別物」と言っていたことがあったのだけれど、私の中で応援屋メンバーはこのイメージですな。

それぞれ、アイドル(仮)になるトリガーとなるアイテムが、コイベビのハシは「人の顔をしたハエ」、応援屋は「応援屋スーツ」だと思っているのだけど、ハシはハエを食べる(内側から変わってしまう)し、応援屋スーツは身に着ける(外側を飾る、内側はそのまま)なのがかなり象徴的だなーって思ったりする。

4.総括 

 ①アイドルとは

ここまで見てきて思ったのはアイドルは、他人(=ファン)がいて初めて成り立つ職業なんだけど、それがポジティブな循環になるか、ネガティブなものになるかは結構紙一重だなってこと。応援屋におけるプラスとプラスの関係みたいなファンとアイドルの関係は理想だけど、そうでもないことも多いなーって思ってて。というかコイベビに関わらずアイドルやスターが狂っていくお話ってフィクションノンフィクション問わず多いし、それって本人たちの性質もあるかもしれないけどやっぱり私たちファンが求めるからこそ、自分の人生を売りにしちゃうってところもあると思うから態度や発言には気を付けたいなーって思う。

ちょっとよくわかんなくなってきたけど笑、厚かましいかもしれないけど、応援屋みたいな、お互い様の関係をアイドルたちと築くのがファンとしての私の目標ですなあ。

 ②自分と他人の距離感

もう一つが、自分と他人の距離感のはなし。生きていく上で承認欲求を抱えていない人ってたぶんいなくて、誰もが「他人に必要とされること」必要としていると思う。程度の差こそあれ。

その前提に立ったうえで、他人とどう関わるか、どう評価を受けとるかで人生の幸福度が変わっていくのかなあっていうのがこの2作品からの個人的な学びです

常に他人や仕事相手に100%の素を見せる必要はない、応援屋スーツみたいなもので自分を守って、色んな自分を持つことは悪いことじゃないんだよーっていう、、。裏表があるのって悪いことってされがちだし、コイベビのハシとかもこんなん本当の自分じゃないって悩んだりしてるけど、そもそも本当の自分って何!?っていうのもあるし、お互いに幸せになるための使い分けはむしろ積極的にすべきかなって。人間関係も、アイドルとファンも。

そして、他人に影響を与えて評価されることが人生において必要になるのであれば、やっぱりハッピーを与える人間になりたいなー!とも思う。私も応援屋でありたい!!そのためにはある程度自己評価を上げていくこと、「別に自分で生きていけるけど、人に必要とされたほうが嬉しいじゃん!?」くらいのテンションでいることが大事なんかなーと思ったりしました。

 

延々と同じ話し続けただけなきがするけど、いったん終わり!コイベビと応援屋の話は一生します!!!!

センスという言葉

最近よく考えていること。センスという言葉。

わたしは、好きなものにたいして「センスが良い」という褒め方をしがちであるのだけど、そもそもセンスってなんなんだ、と考えるようになった。

というのも、「かっこいい!」「かわいい!」だとか、「ダンスが、歌が上手い!」「顔がいい!」みたいな褒め言葉以上に、曖昧でそれぞれに解釈が委ねられるというか人によって基準の変わる言葉だなあ、と思うから。

それでいて、私が何かを「推す」ときに一番大事なのは、顔の良さでも、ダンスの上手さでもなく、「センスの良さ」なので、これはきちんと理解しないと自分の好きなものがわからなくなるな、と思うなどしており、、、

 

前置きが長いですね。

まず手始めに、センスという言葉を辞書で引くなどしてみました。

センス(sense)
1 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。
「文学的なセンスがある」「センスのよくない服装」「バッティングセンス」

2 判断力。思慮。良識。
「社会人としてのセンスを問われる」

 …まあよくわからないですな。私が言う「センス」は1つめの意味であることは間違いなくて、「何かを悟る能力」っていうのは納得感があるのだけれど、何を悟るの?っていうとことが大事なんじゃないかなーと思ったり。

とりあえずここまでで考えると、「私はセンスの良いグループが好き」は「私はxxxを悟って表現してくれるグループが好き」になるのかなーと思って、xxxに入るのは「私の好み」に集約されるのかなあと思ったりします。

というのも、私がセンスが良い~~と思うものが必ずしも世間で流行るわけではないし、そういう瞬間に「世間見る目ない!」と思うかといえばそうではなくて、時にはむしろ「世間に迎合しないセンスの良さ」みたいなものすら感じたりするわけです。(恥を忍んで言うと(?)、通ぶりたいというか、一般大衆にはわからないものがわかる、みたいな感じで自尊心がむしろ満たされるという側面もあるんだとおもう、私はね)

(余談ですけど、「別に他人がやっててもどうも思わないけど私はやらない」とか「私がこう思うだけ」みたいな文脈って、他人に気を使っているように見えて、じぶんに予防線引いてるだけでふつうに否定されるよりも実は排他的というか他人を傷つけるなあ、というのが最近の学びで、あんまり言わないようにしてるのに言っちゃったな、私はねって)

 

逆もまた然りで、私が「センスないな~」って思うコンテンツも、世間で流行っていたりする。それって本当にそのコンテンツにセンスがないのか、むしろそれがわからない私にセンスがないのか、、という堂々巡り。結局、だれから見るか、で「センスが良い」という基準は変わるわけで、センスが良い=私好みのものっていうところに行きつくと、私が好きなもの=センスがいい=私好みっていうあたりまえ体操すぎてここまでの話なんなの!?っていう結論になり、、

かけたのですが。

 先日、ごはん食べているときに母が(余談、私の母は料理上手かつそれをめちゃくちゃ自負している笑)、「私の作るごはんほんと美味しいわ~センス抜群だわ~~料理って技術よりセンスだよねえ~~」などと言っていて、ハイハイって聞いていたんですけど

好きな食べ物っていう切り口で考えると、必ずしも好きなもの=センスの良いものとは限らないなと思っていて。例えばファーストフードとか、安いお菓子とか、センスはない!雑!でもそりゃ美味いわ!!みたいな、みんなそりゃ好きだよ!糖と油って本能だよな!!みたいなものってあるなあ、って思ってしまい。(マジの余談ですが、先日行った某東南アジアの料理はまさにこれでした。繊細さは皆無だったけど何食べてもアジア人の本能が喜んでいる味がした。)

そこからまた考え始めたら、そういえば中高生のとき別ジャンルのオタクしていたときは「センスが良い」なんて言葉を使わなかったなあって思って、「センスが良い」は本能よりも頭で考えた結果好きになるものかな?と、、。

大人になって自我が確立されてきて、自分の好みを頭である程度整理できたうえで、「自分好み」と認識したものが私にとって「センスが良い」ものだなあ、という結論にたどり着きました。

頭で整理したうえで好きだから、ある程度理由も理解しているし、(例えば、その努力の仕方が好き、とか、先進的な考え方が好き、とかね)、そのコンテンツが好きな自分が好きになれるものだなあーって思う。だからほかの人にも堂々と好きなんです!って言えるし、理由聞かれたら答えられるし、なんならそれが自分の考え方の表明にすらなる、気がする。

(逆に本能であ~~~好き~~~~~ってなったものは説明できないし、ときにそれが好きな自分に絶望したりもする。自分センスないなーーでも好きーーーーみたいな、、)

(余談(なんこめだよ)。私はアイドル個人を推す時は本能で選んでいる気がするな。その人が属するグループのセンスが悪いと長続きしないという側面はあるけれど、自担、としている人は本能だなー。抗えない。そのグループ内で自担じゃないけどアイドルとして好きー!みたいな人がいたりするけれど、それは私のセンスと合致する人、みたいな感じですかね)

 

さらに言うと、基本的に自己肯定感が低くて、自分のセンスに自信を持っていない私なので、「センスが良い」と判断して好きになったものを、他人(特に自分の信頼している人)がほめてくれたり、好きになってくれたりすると、自分に自信が持てたりする。

逆に、そういうコンテンツとかに自分の考え方とかを乗せすぎているので、結構簡単に本人たちと解釈違いを起こしてしまったりする。

(公式と解釈違いを起こしたらオタク側が悪い、というのが通説だけど、まあそりゃあそうなのだけど、私みたいに自分の思想を投影しちゃうオタクとしては、許してくれよな、、と思うのです)

でも、こうやって大人になってきて、自分の好みや考え方が整理されると、嫌いなものや合わないものを避けられるようになるし、好きなものとも出会いやすくなるし(そしてそれによって自己肯定感を高めることができるし)生きやすくなるなーと。あまりやりすぎると視野が狭くなって偏屈になっていくからバランスを気をつけないといけないけれど。

というか、こうやって自分のすきなものとか考え方を整理する、というか、自分を肯定するためにコンテンツへの投影を必要とするのがオタクという人種なのかなあ、と思ったりする(オタクの人ってジャンル変えても一生オタクだし、逆もまた然りだし)

前述の私の母は、めちゃくちゃ自分のことが好きっぽいのだけれど、私は母みたいにまっすぐ自分を好きでいることはできないけれど、「センスの良いコンテンツが好き」な自分のことは割と簡単に好きでいられるのですよ。回り道しているだけで結局自己愛であることは変わらないのだけれど、そういう予防線みたいな、言い訳みたいなものがないと「自分が好き」と言い切れないのが私の自己肯定感の低さであり、それと共存するプライドの高さなのだろうなあ、と、、(これは私の永遠のテーマであり、それを可視化した(と私は解釈している)コイベビは大っ嫌いで大好きで、コイベビの話は一生する)

まあ結局、いろいろな応援の仕方があるけど、私にとって「センスの良いものを推す」ことは「自分の考え方を肯定する」こととイコールなので、自分が好きじゃないもの、好みじゃないもの(時には嫌いなもの)を否定することは、誰かの考え方を否定することになるかもしれないなーと自戒。また、何かをほめることでほめていないほかの何かを下げることにも気を付けたいなあ。

話がとっちらかったけれど、自分用メモとして。

俺の最強のVanilla選抜‼︎-ジャニーズジュニアドラフト会議-

こんにちは!皆さんはvanilla好きですか!?わたしは大好きです!!!

 

A.B.C-Zの人気曲、vanilla、堪らん歌ですよね。一番好きとかそういうわけではないんだけどすーごく色んな想像掻き立てられて語りたくなる曲だな〜と日々思っております。

加えて、2018年10月のえび座で本家がひっさびさに歌ったり(そこからカウコン放送前、1月のLBT追加横アリと怒涛のvanillaラッシュ。味しめたな!?笑)、Travis Japanが単独や合同で歌ってくれたり、ジャニオタ界隈的にも再びvanillaブームが来ているのかなあ、と思い、他担の方とも解釈の共有がしやすいのと楽しい!vanillaは最高!!

ということで(?)、先日友人とジャニーズジュニアドラフト会議を開催しまして、(企画とカード作成してくれた友人ちゃん本当にありがとう!!最高に楽しかったです!!)

その際に「俺の最強のVanilla選抜!」をテーマに挑みました!!奇跡的に一度も重複なく、理想のメンバーが取れたので、自分で作ったこのグループが愛おしくなりもうちょっと語りたいな~と思い今に至る感じです!笑

 因みに皆さんご存知だと思いますがジャニーズジュニアドラフト会議ってストのYouTubeでやってたこれね。

https://m.youtube.com/watch?v=qqsTyTIH5uY&list=PLBw8EmMNM8vwT-iEhtMNpD9CmpGxzt4Ad&index=13&t=0s


 

①私のVanilla観

あなたのVanillaはどこから?私は佐藤勝利から!!!

私のVanillaへの執着はどこからかな~~と考えると、サマパラ2017の勝利君ソロ公演で見た佐藤勝利君のVanillaだなあ、と思っています。

 Summer Paradise 2017[Blu-ray]

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もちろん本家のvanillaも大好きなんですが、最初に好きになったのがSexy Zoneで、初めて生でみたvanillaがこれだったというのもあり、どうしてもこのvanillaに引っ張られてしまうのです。

イメージはまだ幼い美少年が、年上(多分人妻)に一目惚れして、必死に追いかけてしまう感じ、、勝利くんはもうこの時成人してるけどできれば未成年、、、笑

映画は見たことなくて本しか読んだことないけど、モデルは完全に江國香織の東京タワーっすね!引く手数多なのになんで!!年上に引っかかるの!!!みたいな、ありえないファンタジーさが欲しい。他のものならなんでも手に入るのになんで!!!みたいな、、、

東京タワー (新潮文庫)

東京タワー (新潮文庫)

②ドラフト会議の結果
このようなvanilla観を持ったわたしのvanilla選抜はとにかく儚げな美少年を集める!をテーマに始まりました。
結果はこうです。

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佐藤龍我(美 少年)

道枝駿佑(なにわ男子)

金指一世(美 少年)

京本大我(SixTONES)

七五三掛龍也(Travis Japan)

末澤誠也(Aぇ!group)


…見事に全員メンカラピンクと赤!笑

身長を鑑みて龍我くんとみっちーをダブルセンターにしました!

センターではないですが、個人的に一番vanillaを歌わせて背徳感を感じたいのが金指くんだったので金指くんがグループの軸です。

年上組年下組を作りたかったので6人組にしてみました!


③vanilla選抜がvanillaを歌うまで

彼らは綺麗で可愛いグループなので、デビュー曲はHey!Say!JUMPの「We are 男の子!」の予定。ぶりぶりにかわい子ぶって歌っていただきます。

2ndシングルはこれまたHey!Say!JUMPの「#Chau」。全員ピンクきて、全力でかわいいイメージを世間に植えつけます。

そして3rdシングル、え、この子達急にどうした!?こんな歌歌っちゃっていいの!?!?でvanillaを満を辞して投入です!!!


④それぞれのvanillaと歌割り

メンバーそれぞれのvanillaのイメージと歌割りについて。


金指くん:まだ何も知らなくて、自分が綺麗であるこもにも気づいていない。ある日突然vanilla女に出会ってしまい、恋に落ちるがどうしていいかわからず、自分の武器(美しさ)も自覚がないのでされるがままになってしまう、みたいな感じ。

代表パートは「僕を自由に使って」。そもそものvanilla選抜が金指くんに僕を自由に歌ってを歌わせたいが為に始まっているのでここは外せないの〜〜。それにしてもこの歌詞すごい日本語、、何にもエロい単語使ってないのにすっごいエロい〜〜何これすごい〜〜。


道枝くん:自分がカッコいいことに自覚はあって、それなりに勉強もスポーツもできて順風満帆な人生だった。のになぜかvanilla女に出会ってしまい人生が狂っていく。高かったプライドもvanilla女の前では崩れ去る、的な転落していく感じが見たい。

代表パート「だからこの僕を汚して」

汚れたくない道枝くんだけど、vanilla女にだけは汚されたい!堪らん!!


龍我くん:ようやくちょっと色気付いてきて、色んなことを覚え始めたところにvanilla女と出会う。vanilla女に色々教えられてしまうため、今後同年代との恋愛が難しくなる。

ひたすら年上女にハマり染まっていく龍我くんが見たい!

代表パート「ヤバすぎる匂いを感じても逃げられずに」

分かっていながら染められてしまう、抗おうとして抗えない龍我くん、、最高、、、


京本くん:美しいゆえに他人に愛されることに興味を持たないまま大きくなってしまった青年、自分に興味を持たない年上に落ちる、的なイメージ。

パートとしてはうたうまなのてわ聴かせどころを持ってきたい!

ので歌い出しやオチサビを任せる予定です。


七五三掛くん:いままでは自分の可愛さで世の中渡ってきたけど、それが通用しないvanilla女に出会い、男らしさを開花させていく、みたいなストーリー展開がいい。

代表パート「ボタン外して闇の中で」

しめちゃんに「ボタンはずして?」って言われたいだけです。すみません。


末澤くん:それなりに女の子を知っていて、女の子の喜ばせ方も知ってたつもりなのに、今まで触れ合ったことのなかった年上が好きになっちゃって悩む、みたいな感じかな?

代表パート「避けるLip心をもてあそぶように」

今までは女の子の心をもてあそんできたスエ様がもてあそばれる側になったときの苦悩が見たいです‼︎


⑤全体の歌割り

ツイートの通り(雑)

ポイントは1番の掛け合いはみっちー龍我くんのダブルセンター、2番の掛け合いはきょもしめの年上組にしたところと、1番では戸惑っていた年下組が2番ではvanilla女をリードするみたいなイメージの歌割りにしたところです。

あと曲の最後はこのグループの軸である金指くんに永遠に堕ちていただきました、、、ごちそうさまです、、、



以上です!!vanilla選抜超楽しい!!

皆さんの理想のvanillaも知りたいので良かったら誰か考えてみてください💓次またドラフトやるならひたすらエロいvanilla選抜つくろーかな!笑

えびコンはいいぞ。

えびちゃんの夏が決まりました!!うれしい!!!けど日程がヤベエ!!!

申し込み悩みすぎて病んできたので、真っ直ぐにえびコンに行きたいなって気持ちを思い出すためにえびコンのいいところを書き出してみます。なんかRebootの特典で本人たちもやってたよね。わりと序盤で詰まってて可愛かったよね。いいところいっぱいあるのにね。まあゆうてわたしLBTLBTの追加しか行ったことないので正確にいうとLBTはいいぞ、なんですがまあいいや!!

 

①メチャ踊る。

なんか結構びっくりするくらい踊る。色んなグループのコンサート行ったけどえびはマジでずっと踊ってるなって印象。バラード系でも割と踊る。とにかく踊る。

どれくらい踊ってるかって言うと、えび的にはあんまり踊ってない終電を超えてがメチャメチャ踊ってる。終電は最高なのでよかったら見て。終電で年末の音楽番組に出て欲しすぎて終電今年も売って欲しい(1年ぶり二度目の発言)あれ終電の話になっちゃったなんでだ、、、

https://m.youtube.com/watch?v=SI8c7Rn3SMc

 

②メチャ踊れる

えび担、メッチャ踊れる。びっくりする。担タレってあるなって思う。

DVDシングル出していた頃の名残でダンスクリップが他Gより多いからなのか、シングルのサビだいたいみんな踊れる。踊れるの楽しそうすぎてダンス習い始めちゃった(体を張ったギャグ)くらいオタクが踊れる。

踊れなくても何となくできるずっとloveとかバニラとかウォキクラとかとても楽しい。早く踊りたい。

 

③えびラブ楽しい。

A.B.C-Z Loveという曲が楽しい(A.B.C-Z with Loveとは別物。ややこしい)

手で星を描きながらメンバーの名前を連呼できる。呼び方もはっしー、とっつー、ふみきゅん、つかちゃん、ごっちで可愛い。改めてニックネームが可愛い。

最後にそれぞれ愛の言葉を言ってくれるけど最近下品で楽しい。LBT追加のはっしーの「ヤらせろよ」は最高に下品だった。こちらはウェルカムなので責任取ってほしい(黙れる??)

 

④ヤベェ装置がみれる

なんかサーカスだったかな?みたいなコーナーがある。LBTは逆バンジーだった。前の年だとパルクールとか空中ブランコとか。かっこよさはよくわかんないけど(失言)この人たちすごいなって思う。体力オバケだなーって。ヤベェ装置でてくるとなんかテンション上がる。

 

⑤曲がいい

えび、マジでガチで曲がいい。有名なバニラとかファンタスティックライド以外にも本当に本当にたくさん素敵な曲がある。LBT横アリダイジェストで橋本くんが「いい曲いっぱいあるからさ、そこが嫌だよね、詰め込められないじゃん」って言ってたのわかりすぎて首もげるかと思った。嫌だよね。いい加減にしてほしい。

LBTで言うと、初めて聞いたワンモアキスが良い曲すぎて友人に音源になってないって聞いてマジでビビった。応援屋それもあって買っちゃったじゃんな。音源になってよかった、本当に。

 

⑥振付がいい

タッキーの振付師五関さんの振付が最高。なんか意味のわからない音の取り方とかする。誰かがソロ歌っている間の他の四人の動きがえげつない。歌詞との連動がわかりやすい振付とかも可愛い。LBTはペルソナゲームが至高です、、、レーザーも含めて、、、

 

⑦キャラがいっぱい

メロディ先生、塚リカ、ダンシング五関先生、水も滴るいい男(?)とかとかなんかキャラがいっぱいいる。いろんな人見れてお得感がある(?)

 

⑧踊れる曲がある

だいたい毎回みんなで踊る用の曲がある。事前に教えてくれるし当日も映像で教えてくれる手厚さ。踊れないオタクも踊れる。軽率に来ても踊れる。えびと踊るの楽しい。

 

⑨ペンラがすごい

デザインがすごいのもさることながら、ペンらコーナーが最高にエモい。

みんなで同じ色に揃えていくんだけど、主導でもこんなに揃うんだーって普通に感動する。心が震える。

過去ペンラでも参加できるように毎回色の順番同じにしてくれてるのも優しい。他担さんは野生のえび担捕まえて去年のペンラ借りて軽率に参戦してほしい。マジカルラブスティック、持ちたくない??

 

⑩俺たちとみんなで〜

最後のあいさつ、俺たちとみんなで〜A.B.C-Z!!なのが最高に優しい。わたしたちもA.B.C-Z。私たちがいないと成り立たないA.B.C-Z。えびとファンの関係性は愛がたくさんでとてもすてき。

 

思いつくままざっと書いたらえびコン楽しみになってきた〜〜まだまだいいところあるけど疲れてきたから以上!!

えびコンは愛に溢れてエモくてハッピーで最高です!!日程はキツいけどみなさんもぜひ!!