沼落ちはとつぜんに

唐突にセクゾ沼に落ちた大人。語りたいので作りました。

ジャニーズ・K-POP住み分け問題について考える

アイドルやドラマ等々、世は第四次韓流ブーム真っ盛り!かくいう私も完全にブームに乗っかり、楽しい日々を過ごしております。
私は星の数ほどいるDynamite出のARMY(BTSのファン)の一人なのですが、チョロオタD.Dなので、まんまと抱き合わせ商法に引っ掛かり、彼らの弟分TOMORROW X TOGETHER(TXT)も追いかけ始め、見始めて1年もたっていないのに立派なKPOPオタクになりました笑

一方で、ジャニオタをやめたわけではないので、チラホラ目にするKPOP、ジャニーズどっちが良いか問題(?)に日々もやもやしており、TXTくんたちを見るうちにこれって住み分けのヒントでは!と感じるようなこともあったのでちょっと真面目に考えてみることにしました。
ジャニーズ限定じゃなくない!?J-POPあるいは他の事務所のアイドルもじゃない!?という気もしますが私がわからないのでジャニーズに絞ります。また、女子ドルも私が全く追っていないので、男性アイドルに焦点を当てて考えます。

0.私の属性

1.そもそも、K-POPとジャニーズを同じ土俵で語れるのか

2.ジャニーズの市場縮小と、タレントの動機付け

3.K-POP踏襲の可否(プラットフォームとタレント稼働)

4.アイドル産業における第四次産業革命・DX

5.ジャニーズの強み

6.ジャニーズとK-POPの住み分けについての提言

 

0.私の属性
Sexy ZoneA.B.C-Zのおたく。最近は追えてませんがキンプリやトラジャ、JUMPも現場に行く程度好きだった時期がある。
K-POPBTSとTXTが好きなビッヒ(旧Big Hit、現HYBE、彼らの事務所)の犬。友人が好きな他グルのこともちょこっと見たりもする。あとはジャニオタと同じで、けーぽオタクやってると勝手に入ってくる他グルの情報くらいは知っている。(要するに、けーぽオタクというよりビッヒのオタクなので、記載内容もK-POP≒ビッヒと言い換えたほうがいいかもしれません;;)

 

1.そもそも、K-POPとジャニーズを同じ土俵で語れるのか
結論から言うと、私はNoだと思っています。
というのも、ジャニーズとK-POPでは日本/韓国国内の経済の中での立ち位置、産業としての仕組みが異なっている(と言って良いと思う)からです。

BTSのリーダーRMがButterのリリース会見で、「BTSはもはやK-POPというジャンルに収まらないのでは」という質問に対して、「K-POPはいまや音楽ジャンルではなく一つの産業形態だ(だから僕らの音楽をカテゴライズするのではなくそのまま受け止め評価してほしい)」と答えていたのが印象的だったのだけれど、韓国という国において、K-POP(あるいは映画・ドラマ等を含めたKコンテンツ)はもはや一大産業なのである。日本における自動車産業のような。
K-POPの中でも国外人気やファンの数が頭一つ抜けているBTSを例に出すのが正しいかわからないけど、BTSを追っていると彼らがイメージキャラクターを務める韓国企業の広告を大量に目にすることになる。こういう呼ばれ方をするのを本人たちやファンは好まないだろうけど、実際問題「広告塔」と言って良いと思う。
広告を直接見なかったとしても、自主製作バラエティで着ているもの、食べているもの、ロケ地も宣伝されているのと同義だし、自然と韓国の文化、歴史、食べ物に触れるような企画も多い。世界のファンが韓国に興味を持つような仕組みになっているなあ、と思うし、実際にBTSのコンテンツを使用した韓国語学習の教材やコンテンツに出てきた料理のレシピ等が公式から提供されているという手厚さである。
日本の自動車産業に鉄鋼業や部品の会社等、たくさんの利益や雇用が紐づいているのと同じく、K-POP(あるいはKコンテンツ)は直接的にも間接的にも経済的な寄与を生んでいるのだと思うし、たぶん業界としてその自負もある。これらの状況を踏まえると、K-POPがジャニーズより切実に「世界進出」を目指す土俵に置かれていると理解できるかと思う。よく揶揄される「K-POPはもはや国策」というのはあながち間違いじゃないんじゃないか、と思ったりする(実際の国からの文化補助とかがどうなっているのかまではキャッチできていませんが)。昨今目にしがちな「ジャニーズK-POPどっちが優れているか問題」や「ジャニーズにK-POP化してほしくない」みたいな言説についても一種の貿易摩擦なんですな、おそらく。

加えて、K-POPグループに課されている「投資の回収」という側面もあるかと思います。
というのも、K-POPは回転が速くて競争がし烈なのに、国内の市場規模が小さいのである。

投資の多さ、という意味で言うと、K-POPの事務所は大量の練習生を抱え、ダンスや歌を鍛えている(っぽい)。ジャニーズにもJrおるやん!と思うが、K-POPは練習生のうちから宿舎に入れて生活の面倒まで見てるからたぶんそれだけでお金がかかる。最近、BTSのメンバーが「練習生の時の英語の授業が~日本語の授業が~」と言っているのを見てびっくりしたんだけど、練習生時点で語学の勉強までさせているっぽい。(BTSの事務所は当時雨漏りのするような事務所を構える極貧事務所だったにも関わらず、だ)
それなのに、デビューさせたら必ず投資した分を回収してくれるか、というと、そうとも限らない。毎年50-70組ほどデビューして、3年以内に活動休止、解散してしまうらしい。BTSのデビューは2013年だが、同時期にデビューして今でも活動しているグループはもう他にいないとのこと。*1

そして、国内で成功を収めたとしても、韓国のアイドル市場の規模は小さいのである。そもそも、韓国の人口がは日本の人口の半分以下であることに加え、アイドルを応援するのはほぼほぼ10代の学生のみで大人のファンってほぼほぼいないみたいなんですね。ジャニーズのように長年応援してくれる(&割とお金を落としてくれる)ファンが国内でつく可能性は極めて低いと、、。
となるとやっぱり国外から回収しなきゃ!となって、日本をはじめとした海外に進出するのはある意味自然な流れなわけで。

逆に、ジャニーズはどうかというと、そもそも、ジャニーズ事務所寡占の市場なので、デビューした時点で一定の成功(投資の回収)は約束されていると言って良いと思う。
Jrの育成においても、ジャニーズジュニアという育成方式自体をコンテンツ化しているからいきなり先輩の舞台にだしてもファンから怒られない=現場で学ばせることができるからお金がかからない(と推察される)。
さらにさらに、ジャニーズには長年のブランド力があるので、(最近は出稼ぎ系Jrも全然いないし)お稽古事感覚で(?)子供をJrにしているような側面もあるのでは、、と思う(むしろ交通費等Jr側からの持ち出しすらあるっぽいので、事務所としてはたぶんお金がかからない)。
そもそも、韓国に比べ人口も多く、大人のファンも多い日本市場のみでいままでもきちんと成立しているので、わざわざ海外から資金を回収する必要はない、という感じなんじゃないかなあ、と思ったりする。

 

2.ジャニーズの市場縮小と、タレントの動機付け
じゃあジャニーズはこのままで良いのか、変わらないままで良いのか、というとそうとも言い切れないと思う。
私がそう思う理由は二つあって、一つはジャニーズの既存市場の縮小、もう一つはアイドル本人たちのモチベーションの問題だ。

まず、1点目の既存市場の縮小について。やっぱりK-POPを中心とした日本から海外アーティスト・アイドルへのアクセスがインターネットの普及等々により容易になったことで、パイが食われているな、と感じることがちょいちょいある。私はBTSのファンだけど、それでも各種チャートの上位がBTSで埋まっていると、J-POP、がんばれ、、という危機感を感じたりする。(嵐の活動休止とDynamiteのヒットが良くも悪くもかみ合ったことも大きいのかなあ。まあDynamiteもといBTSがここまで日本で流行った理由が嵐の活休という気もするからにわとりたまごですね)
あとは単純に少子高齢化、人口減少の波を考えると、他の産業と同じく、海外市場の獲得を!という発想がアイドルたちにも必要な気がしますね。

2点目の本人たちのモチベーション問題。これが大きいのかなあ、難しいなあ、と日々思っているのだけど、仮に世界なんか目指さなくても生きていけるよ!日本で一定の人気は約束されているよ!と言われたとしても、夢や目標がないと案外生きていけないのが人なんですよね、、。
アイドルに限った話ではないけど、仕事のやりがいとかって案外大切で、金さえもらえればいいというものではない。それこそK-POPアイドルたちが欧米を含めた世界で人気を博しているのを見れば、同じアジア人である日本のジャニーズくんたちが「俺たちも世界で勝負したい、、!」と夢を描くのは想像に難くない。(実際、世界を口にする子が増えましたよね)


加えて、単純に彼らも韓流ブーム真っただ中の日本に住んでいるので、K-POPっぽいコンセプトをやりたい!と思っている子が増えてきた気がする(けーぽ好きを明言する子もいるし、口にはしなくてもファッション・髪型とかからけーぽすきなんかな?って感じる子は多い)。
最近のジャニーズの楽曲にK-POPっぽいコンセプトが多いのは、売れそうとか流行りだからみたいなマーケティングの側面だけではなく、本人たちの趣味趣向もあるのかなあ、と。この辺については、最近K-POPでの日本人メンバーとか、JO1みたいな折衷グループ?も出てきていて、日本からK-POPアイドルを目指す道も開けてきているから、今が過渡期な気もするけれど(K-POPみたいなパフォーマンスがやりたい子はそういう道に行き、ジャニーズにあこがれる子はジャニーズに入る、という流れが今後出てくるのかなあ、と)。まあでも日本のアイドル市場でジャニーズ寡占状態が続く限り、このコンセプトのミスマッチ(?)はしばらく続く気もするな。(とりあえずアイドルになりたいならジャニーズ!という感じだと思うので)

 

3.K-POP踏襲の可否(プラットフォームとタレント稼働)
じゃあやっぱりジャニーズもK-POPを踏襲して世界市場をめざすべきか、というと、それもやっぱり難しいかなあ、と思う。
というのも、K-POPってやっぱりすごいのです。
なんといってもコンテンツへのアクセスのしやすさがヤバい。そしてそれを支えているのが、コンテンツとプラットフォームの多さだまあ、と日々感じる。

まずコンテンツの多さ。K-POP、マジで供給がヤバい。おたくが飽きないようにほぼ毎日欠かさず何らかの供給がある。
けーぽでは新曲リリースとそれに伴うプロモーションのことをカムバ(Come Back)と呼ぶけど、正直カムバ期間でもそうじゃなくてもおたくの忙しさ変わらないと思う、、。
何故そんなに供給があるのか、というと、2点目に書いた通りで、おたくがアクセスできるプラットフォームがとにかく多いのです。
まず、You TubeTwitterinstagramTikTokのような既存のSNSからの供給がある。加えて、Weverse等ファンとタレントが交流できる(また動画等もアップされる)の無料だが登録制のアプリや、V LIVE等の動画配信用のアプリ(こちらも基本的には無料、リアルタイムの配信に加えて、グループによっては自主作成バラエティ等もアップされる)があって、明確にファンを自覚しそれらにアクセスするようになると、見られるコンテンツがグッと増えるのである。
さらにさらに、プラットフォームごとにアップロードすべきコンテンツの分析・分類がきちんとなされている感じがする(これは正直アイドル本人と運営の賢さにもよる気がしますが)。Twitterでたまたま誰かのリツイートで流れてきたツイートを目にする人と、わざわざアプリをDLして会員登録して能動的にそのコンテンツにアクセスする人って同じじゃないじゃないですか。それを加味してコンテンツをアップすることで、後者(つまりは自覚したファン)へのロイヤリティを高めているんですな。いや~お見事のひとこと。この辺BTSくんはファンの裾野がめちゃくちゃ広いこともあって、やっぱり頭抜けて上手な感じがする。
カムバ期間についても言及しておくと、(BTSはもはやほぼ出演していないが)韓国、めっちゃ音楽番組が多いんですよ。そしてその映像がテレビ局のチャンネルだったり、アイドルの公式チャンネルだったりからだいたいその日のうちにYou Tubeに上がる(ちなみに、BTSアメリカや日本の番組に出ているときも大体同じような対応)。だから、海外ファンも韓国に住んでないから見られない!みたいなものはほぼほぼないんですね、、。
もっと言うと、課金コンテンツももちろん準備されていて、課金すればさらに良いコンテンツにアクセスできる。それぞれのオタクレベルに合ったコンテンツにすごくスムーズに案内されるようになっているんですね、、。(そしてチョロオタは底なし沼へ…)

しかしですね、そんなにけーぽイケてるならジャニーズも同じようにすればいいじゃん!って思うかというと、私はそうは思わない。
一番の理由は、コンテンツの多さ=タレント稼働だからです。毎日何かが大量に供給されるということは、彼らも毎日何かを大量に撮影しているということなのですよね、、。
音楽番組、各種バラエティだけじゃなくて、K-POPアイドルたちは、基本的に宿舎と呼ばれる寮(?)に住んでいて、前述のV LIVE等で家からの配信をしてくれたり、撮影の裏側の楽屋とかにも基本カメラが入っているのかYou Tube等にビハインドシーンの動画がたくさんアップされます。練習風景も結構アップしてくれる。おたくは美味しい。マジでおいしい楽しい。が、プライベート、なくない、、、?と少し心配になる。ジャニーズも十分忙しそうだしプライベートなさそうけど、K-POPアイドル、マジでトイレと風呂以外カメラ入っているじゃん、と思う。
なんでこんなことが可能なのか?と考えてみたんだけど、K-POPアイドル、活動終了の区切りがある程度見えているからかなあ、と思う。K-POPの事務所は基本7年契約なので、そこでいったんやめるか続けるかの判断タイミングがある(BTSをはじめ、最近は延長してくれるグループも多いようですが涙)。そうでなくても、韓国男性は20代のうちに2年程度兵役に行かなきゃいけないので、そこである種強制的にストップがかかるから多少無理をさせても!という構造なのかなあ、という邪推。あとは単純に前述したように投資の回収が結構きつい構造であるという問題と、競争が激しいから本人たち的にも休むことに対して不安があるんじゃないかな~と思ったりします。

とは言え、韓国芸能界に自殺者が多いのは否定できない問題だしやっぱりアイドルの働き方改革は必要だよね、、とおもう、、。BTSが2019年に会社に直談判して1か月の長期休暇を取ったりだとか少しずつ改革が進んでいる、、と信じたいですね、、。アイドルの労働環境に関しては先日BTSのSUGAが興味深い提言をしていて、思わず私もけーぽ垢でお気持ち表明したのでよろしければどうぞ

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以上を踏まえると、ジャニーズにはK-POPの真似はできない/してほしくない、と思うわけです。プラットフォームの数については物理的に一朝一夕で構築できないだろうし(けーぽのツールに乗っかるのはありかもしれないが)、供給=稼働の膨大さについては、いまのK-POPがいびつな構造の上に成り立っていると思うから真似してほしくないなって。

 

4.アイドル産業における第四次産業革命・DX

じゃあ!ジャニーズやっぱりこのままでいいか!というとそれもまた微妙で(我ながら話が行ったり来たり)

個人的には、ジャニーズがYou Tubeやサブスクやその他SNSに進出していない/いなかったことを間違いだとは思っていないんですよ。やっぱりモノを買う人、現場に行く人、メンバーシップ(FC)に登録する人だけにロイヤリティを持たせてブランド価値を上げるのがジャニーズのやり方だったと思っているので。
それが可能だったのってやっぱりジャニーズが古くから築き上げてきたブランド力を持った看板(それを保つ安定して一定以上の質のものしか公には世に出さない=デビューさせない方針)と、現場でのパフォーマンス力、テレビという日本最大の情報発信源を寡占していることによりファンの数を減らさない(出ていった分だけ新たに獲得できる土壌がある)ようにしてこれたからだと思っていて、これをK-POPができるかって言ったらできないと思うから、ある意味きちんと住み分けされていたわけです。

これまでは。

そうです、コロナです。そして、コロナ禍に伴って一気に進んだ/進もうとしている第四次産業革命DXの波ですね。
繰り返しになっちゃうけど、ジャニーズの商法の軸ってやっぱりモノと現場だったと思うんですよ。現場でも結構物理で殴ってくるような(バカでかいセットとか、あの手この手でファンに近づいてファンサする姿勢とか)演出が多いし。
でもコロナ禍を通して、一気に配信ライブとか増えたじゃないですか。自分が生で見た経験があるか、というのもあるとは思うけど(ジャニーズは映像と生をどうしても自分の中で比較してしまうので)、やっぱ映像としての見せ方が上手いのはK-POPだなあ、と思ったりする。
ジャニーズの現場と配信ライブの違いって、前者はコト消費だけど後者はモノ消費だなって思ったりするんだけど(そして私があまり配信ライブに夢中になれない原因もここにある)、K-POP、在宅でのコト消費のさせ方もうまいな、、と思います。私がBTSの沼に一気に引きずり込まれたのはMV等で実施されているストーリーテリング(いわゆる考察案件)なのだけど、色んな伏線がMVをはじめとした各種コンテンツに張り巡らされていて、何かが公開されるたびに世界中のファンがあーでもない、こーでもない、と謎解きをするわけで、MV見ているだけなのに「参加している」感がすごいんですよ。これはマジで完全にコト消費、、。

とは言え、現場・生にしかない熱ってあるじゃん!コロナが終われば!という気もするけど、そうとも言い切れなくて。私自身が現場を知らないK-POPには映像コンテンツだけで割と満足できちゃうのと同じで、ジャニーズだって現場を知らない人が増えていけば、現場のプライオリティって下がっていくかもしれない、、。でも本人たちのモチベだって有観客と無観客で違うじゃん!と思うけど(これはジャニーズと同様K-POPアイドルたちもよく言及しています)、現場をしらない観客が配信で満足できるようになるかもしれないのと同様に、有観客を知らないアイドルが今後出てくれば、モチベの問題も解消されるかもしれない、、。ちょっとネガティブすぎるかもしれないけどまあ産業革命ってそういうことだよね。
K-POPは相変わらず世相へのキャッチアップが早いので、コロナが流行りだしたタイミングで建設予定の大規模会場を配信用の会場(?)に変更したってニュース*2がでててすげ~~と思ったな。某大手事務所の考察案件もアイドルとAIの融合?みたいなのやっているみたいだしいやほんと流れが速いなけーぽ、、。

冗長になってきたけど、単純に脱モノ社会という話もありますね。けーぽもDVDやらCDやら売っているけどサブスクやら配信やらでも同じものが手に入るからディスクの再生ってほとんどしないんですよ(でもほしくて買っちゃうオタクの悲しき性よ、、)。で、それに慣れるとマジでディスクを探してデッキに入れて再生するってのが面倒になる。人は楽な方にどんどん流される、、。モノ場所取るし、世の中のDXもどんどん進むにつれてDVDプレイヤーとかも主流じゃなくなる気もするし(現時点で正直オタクの家にしかないよね)モノに紐づけるロイヤリティってそろそろ無理なのかなあ、と思ったりする。

だから、(実際最近ジャニーズもYou Tubeに参入したり考察案件やったりしているけど)映像コンテンツの整備ってのは急ぎ注力しないといけないんじゃないかな~~。世界進出とか関係なく、世の中の流れとしてって話でした。

 

5.ジャニーズの強み
結局K-POPのほうがすごいのかよ!ジャニーズはかなわないのかよ!って感じですが、K-POP見ていてジャニーズやっぱりいいな、、と思うこともたくさんあります。

まずは、売り方のきれいさですね。はっきり言ってK-POPマジでエグイんですよ。特典がランダムだったり、応募券ついてたり、先着順をひたすらあおられたり。あんまり気持ちよく買い物できない。トレカに執着をもったりコレクションに癖があったりしたらたぶん人生が終わる。
ジャニーズってブランド力を守ることに注力してきたからだと思うんだけど、絶対ランダム売りしない。それってマジでありがたいんだな、、と思います。(余談ですが、A.B.C-Zジョイポリスコラボをやっていたとき、同時期にイベントやってた忍〇まやらお〇松やらはゴリゴリにランダムグッズ売ってましたが、えびちゃんだけはランダム皆無でやっぱりジャニーズの譲れないこだわりなんだな、、と思った)
先日発売されたBTSの日本ベストアルバムもバカ売れしており、昨年の嵐より売上多い!?と話題になっていましたが、あれも8形態?にそれぞれランダム特典+応募券だったので実態はどうなんだろうな〜と正直思う。(めちゃくちゃ売れてることやBTSが人気なことは疑いようもないが)ていうかランダムも応募券もないのにあれだけ売れるジャニーズはやっぱすごいよ、、笑

次に、継承と伝統ですね。前述した通り、K-POPって流行・世相へのキャッチアップがめっちゃ早い。それこそ私が好きなBTSやTXTもあからさまにコロナ禍をテーマにした歌とか歌っていたりします。

youtu.be


この勇気?思い切り?は私は結構好きなんだけど、じゃあこれを10年後に見たら・聞いたらどう?って言われると今と同じ手触り感は絶対ないよね、と思って。ジャニーズの世代を超えてジュニアに歌い継がれていく歌ってやっぱりいいな~と言う思いを新たにするんですよね。

3つ目は、長期的に活動してくれること。K-POPアイドルの活動期間が短くなりがちなことは前に書いた通りだけれどやっぱり、自担と一緒に年を取っていけるのって素敵ですよ。俳優だったり、司会業だったり、色んな道が良いされていて、比較的長くサステイナブルな活動をしてくれるのはジャニーズの強みだなあ、と思います。投資の回収って意味でも長い期間で考えられればタレント稼働も多少平準化できるかもしれないしね。

 

6.ジャニーズとK-POPの住み分けについての提言
めちゃくちゃ長くなって笑っていますが、ここからが本題です(マジかよ)。
これまでをまとめると、なんだかんだけーぽはすごい!真似してもたぶんかなわない!けど本人たちのモチベ的にも、これからの経済の見通し的にも(?)ジャニーズも世界進出ないしデジタル化をめざさないとね!ジャニーズにもいいところあるし!という感じです。
さて、けーぽを真似してもかなわないならどうすりゃいいのさ、、と思っていたんですが、TXTくんを追っているうちに面白いブログを読みました。

note.com

「清涼コンセプト」の定義を私も正しく理解できているかは正直わからないんですが、「さわやか・かわいい系」みたいなニュアンスかと思います。かわいいかわいいTXTくんのメインコンセプトはまさにこれですね。
こちらのブログに引用されている韓国の記事を要約するとこんな感じ。

①韓国の男性アイドルには清涼コンセプトが少ない。なぜならば、韓国国内は男性アイドルに力強いパフォーマンスと完成度を求めるから。
⇒これは兵役の存在とかにも影響された韓国社会の性差のとらえかただったりとか、「理想の男性観」みたいなものが影響しているのかな、、と私は邪推してます。
②「清涼コンセプト」には少年美が必須。結果としてキーも高くなりがちだが、キーの高い歌を力強く完璧に歌うことは難しい
⇒韓国ファンは口パクにとても厳しい、、。
⇒あとたぶん顔のきれいさとか一定の若さとかも必要だからたぶんそもそもできる人すくないよね、清涼コンセプト。それこそ清涼コンセプトを維持しての長期的な活動は難しいかもしれない。
③そもそも、①として力強さを男性アイドルに求めているファンが多いので、そういったファンを清涼コンセプトで満足させるには、人数を増やすとか構成を工夫するとかしないといけない。海外ファンも①のようなコンセプトを求めてK-POPを見る場合が多いので、状況は海外でも同じ。
④以上を踏まえると、需要は少ないのに手間がかかる清涼コンセプトはコスパが悪く、敬遠される。

なるほどな~!?と思った。Dynamiteとか清涼じゃん!?って思わなくもないけど、BTSさんはすでに海外でも地位を確立してからのDynamiteのヒットだし、海外でのブレイクのきっかけと言われる曲たちはゴリゴリだもんね、、。(よければ参考に、、)

youtu.be

で、これ読んで思ったんですよ、ジャニーズ、ここ狙えば?と。
少ないかもしれないけど、ないわけないんですよ、清涼コンセプトへの需要。実際かわいい男の子たちってかわいいし(語彙??)。海外ファンも「わざわざけーぽにアクセスする人は清涼を求めていない」ってだけで、掘り起こせばあるのかもしれない、清涼への需要,,,,。

コスパの問題も、コスパ度外視っぽい演出をたくさんやってきた(しそもそも規模がデカいから多少のコスパの悪さは吸収できる)ジャニーズ事務所なら解決できそうだし、実際かわいい系のコンセプト得意じゃないですかジャニーズって(私の好みの問題もありますが、、)。
さらに言うと、かわいい系コンセプトからの脱却してのタレントの長期的活動のノウハウもジャニーズ事務所には蓄積されているように感じるので、年齢や本人たちの意思等さまざまな理由で清涼コンセプトが続けられなくなったとしても。長期活動っていうジャニーズの強みは死なないと思うし、、。

以上を踏まえると(?)私からのK-POPとの住み分け提案は以下です。
①まずは早急に在宅・海外から簡単にアクセスできるプラットフォームの整備
⇒だいぶ進んできたけど、YouTube等在宅からのアクセスが容易なのコンテンツ拡充。(できれば歌番組パフォーマンスのリアルタイムでのアップロードも含む)

⇒モノを軸としたコンテンツからの脱却
②強みを生かしたコンテンツ作成
⇒時代を問わない、伝統・継承を見据えた楽曲(K-POPとの差別化を狙う、普遍的コンセプト)
K-POPに少ない「清涼コンセプト」への注力(もっと若いうちから、それこそ10代とかの時点でデビューさせて欲しいな,,,笑)
③長期活動を見据えた活動計画、働き方改革
⇒一緒に年が取れること、を強みと捉えた何らかの(オイ)コンテンツ作成
⇒本人たちにも、清涼コンセプトからの脱却を含んだ長期的な展望を伝えておく
⇒また、心理的・身体的にも健康でいれる休息時間の確保、本人たちの希望のヒアリング

以上!!!(本題にはいってからが短い!!!!)