沼落ちはとつぜんに

唐突にセクゾ沼に落ちた大人。語りたいので作りました。

「なんか」とアイドル〜ABC座 ジャニーズ伝説2017回顧録〜

えび座、千秋楽おめでとうございます🎉そしてお疲れ様でした!怪我なく、休まず、誰って感じですが本当にすごいな〜って思います。

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色々あってご縁があり、1公演見ることができたんだけど、すべてのジャニオタにみてほしいな〜って思える舞台でした。各グループのジャケットが散りばめられた舞台とか、いろんな代表的な振り付けが隠れてる新曲We are ジャニーズとか、何より2幕のメドレーとか。どんな世代の、どのグループのファンでも楽しいだろうな!という仕掛けがたくさんあって、サービス精神たっぷりの本当に本当に楽しい現場でした〜。かく言う私も他担だしね。

 

感想を書いているとキリがないので、今回、この舞台を見て(というか見た後レポ読んだりして)考えたことを書き残しておこうと思います。

 

一言で言うと、アイドルの歴史は、「なんか」の歴史である、と言うこと。

 

もう千秋楽も終わったのでジャニーズ伝説(つまり初代ジャニーズの歴史)のあらすじをザックリと。

初代ジャニーズの四人は、ジャニーさんが監督を務める草野球チームで野球をしてました

ある日雨が降って野球ができないので代わりに映画館に行って見たウエストサイドストーリーに感動。エンターテイメントの道に進みます。

日本で人気を博した四人ですが、物足りなくなり、アメリカは武者修行へ(この時代でよ!?)

そこですごいプロデューサー(語彙)に見初められ、never my loveを含むアルバムを収録します

さあ!ついに!全米デビューだ!!というところで、日本から帰ってこい、という電報(既にきまっている仕事があるから、ということ)

悩み抜いて四人は全米デビューを一旦諦めて日本に帰ります。

帰国会見などで、アメリカで収録した歌などを披露しますが記者の反応は(笑)。歌番組で共演したほかのグループにも相手にされません。

もう一度アメリカに行くことを目指して居た彼らでしたが、「もうできることはやり尽くした」と前向きな解散を決意します。

最後の舞台、フォーリーブス物語でバックについたフォーリーブス初代ジャニーズの後を継ぎデビュー。そうしてジャニーズ事務所は続いていったのでした。

 

 

 

、、、なんか、私が書くとすっごい浅いんですがwこんなあらすじです。

 「なんか」の歴史を感じたのは、初代ジャニーズの帰国のシーン

彼らが録ってきた音楽は、(アメリカの音楽を本物と定義するならば)確かに本物なはずなのに、誰にも相手にされない

そこには「アイドルなんかに」「日本人なんかに」できるはずがない、という差別、ないし自虐の意識があったからだ、ていうシーンですね。

でもこのこの意識って、何十年経った今でも全く変わってなくて

かくいう私も、アイドルが好きになる前は、アイドルが何をしてても「裏でほかの人がやってるんでしょ」「アイドルが本物なわけがない」と思っていたりしました笑

 いまも昔も、アイドルが「憧れの存在」であるのと同時に、「蔑視の対象」であるのは紛れもない事実なのかなあって。

 皆さんも覚えてらっしゃるでしょうか。あの「idol」という英単語を習った時の衝撃を、、、(誰

idol…偶像、聖像、偶像神、邪神、偶像視される人、崇拝物、アイドル、誤った認識、謬見(びゆうけん) 

 シンプルにいうとあ、アイドルとは幻想であり、偶像な訳だ。語源だけ捉えると。そういう意味では、「アイドルは本物たり得ない存在」とも言えるかも。

 

 話を戻すと(?)なんで、「アイドルなんか」というアイドル蔑視が生まれるのか。それはやっぱり自分に自信がないからだと思うんだよね(劇中の「日本人なんかに」っていうところが、端的に表していると思う)

自信がないのと、プライドがないのは決してイコールではなくて、そこが共存している心境が、「憧れの存在」を「下に見る」っていう現象を生んでるのかなあって。

アイドルを偶像=本物じゃない、とするのは、本物になれない私たちの防衛本能なのかな〜など思うのです。

 

そんなこと言ったら、救いがないじゃないか!と思うんだけど、「今定義されている本物」になれないのなら、「新たな本物を作れば良い!」って思わせてくれたのが、ジャニーズ伝説でした。

「本物のアメリカの音楽」と認めてもらえなかった初代ジャニーズは解散します。でも、そんな「本物になれなかった初代ジャニーズ」を見たフォーリーブスや、フォーリーブスを見たその後の後輩たち、が脈々と事務所を継いでいくことによって、ジャニーズ事務所、は「本物のアイドル」になったんだー!と!!

そもそも、アメリカの音楽が好きならアメリカの音楽聞けばいいわけで、同じじゃ意味がないもんね。

 

わたしは「見ている人は見ている」って言葉が大好きなんだけど、事務所の歴史もまさにそれだなって思います。アイドル「なんか」の努力する背中に憧れた後輩たちが、アイドル「なんか」になるために努力を重ねていく。

私たちファンはアイドルにはもちろん、なんの「本物」にもなれないかも知れないけれど、だからって蔑視するんじゃなく、見習って自分なりの努力を重ねていく人でありたいな〜なんだ思ったり。バカにする後ろ向きな防衛本能より、自ら動く前向きな防衛本能を彼らから得たい!!!(何

 

「本物になれなかった」「アイドルなんか」への憧れが、次のアイドルを生んでいく。

「なんか」の歴史が脈々と受け継がれているジャニーズ事務所が大好きです(雑なまとめ)

これを既得権益というなら勝手にしろと思います(過激派

 

ほんとーーーーーに、えび座2017最高だったので!映像化!してください!!!!ええ結局そこです!!!

 

以上です!!!!ありがとうございました!!!!