沼落ちはとつぜんに

唐突にセクゾ沼に落ちた大人。語りたいので作りました。

わたしとパニック障害-松島くん、岩橋くんに寄せて-

 ★松島くんと岩橋くんのことを受けて、少しでも世の中に正しく伝わればな、と思ってわたしの経験を書いてみます

★同じ病名でも症状や原因?は様々だと思うのであくまで一例です

★わたしのは診断名はパニック障害だったけれど、今思うとパニック障害というより神経障害かもしれません

 

逃げ場がない場所が突然苦手になったのは、高校三年生の塾の夏期講習のとき。3人がけかなんかの長机の真ん中の席にいて、急に苦しくなって居ても立っても居られなくなって、必死で手を上げてお手洗いに行った。

授業中にトイレに立つなんて初めてで、恥ずかしさからなんとか呼吸を落ち着けて席に戻ってからも「もう一回行ったらヤバイやつだと思われる」という気持ちに囚われてしまって、もうそうなったらダメ。もう一度離席してもう授業に戻れなかった。

それが私が初めてパニック発作を起こしたとき。最初に逃げたのがお手洗いだったのがいけなかったのか、心因性頻尿を併発して、夏なのに水を全然飲まなくなって(トイレに行きたくなるのが怖いから)、熱中症になって親に病院連れていかれて、そこでやっと軽度のパニック障害という診断を受けました。

 

それくらい、私はパニック障害であるという(そのタイミングでは病名もわからなかったけど)ことを人に、家族でさえも、知られるのが嫌で嫌で。全然周りに話せず、どんどん悪化させていった記憶がある。

一番ひどい時は、電車は各駅しか乗れなかったし、バスや車は渋滞になったらアウト、友達とカラオケ行っても自分の番でマイク持っちゃうとこの3分この部屋から出れないみたいな思考回路になって歌えないし、電車が急に止まった時は無理すぎて泣きながら母親に電話した笑

そんな状況でもやっぱり誰にも話せなくて発作が出て周りにバレたらどうしよう→もう外に出たくないみたいになってしまったな、、そのタイミングで高3の授業行かなくていい時期が来て家から合法的に(?)出なくて良くなってその間にだいぶ落ち着いて、あとは不安になった時に飲む頓服のお薬をお守り代わりに持ち歩いたり無理になったら飲んだらする治療が効いて、今ではすっかり何事もないんですが。

(ちなみに大学受験は全部別室で受けさせてもらいました。お医者さんに診断書書いてもらうと、色んなところで対応してもらえます。受験に関しては願書に絶対に記載あります。

だから一番辛かったのは模試かな〜。模試も予備校に言えば対応してもらえたのかもしれないけれど)

でもやっぱり飛行機とかで飲み物配ってて通路が塞がれてる時とか、舞台の客席降りで出入り口が塞がれる瞬間はちょっと苦手。

できれば飛行機でもなんでも通路側に座りたいし、発作こそ出ないけれど、今でも時々起こったらどうしよう、という思考回路にはなるし、やっぱりはじめての場所は基本得意ではなくて、「逃げ場があるか」「この場所から出るための(周囲に迷惑をかけない)経路はどこか」ということは常に考えてしまう。そういう意味ではこの病気に完治があるのかわからない、というのが正直な気持ちです。

 

だからこそ、岩橋くんがテレビでパニック障害のことを公表したときは彼の強さにビックリしたし、応援しなきゃ、と思った。そしたら休養に入ってしまって、もちろん彼にとってはいいことだとは思ってるんだけど、ショックを受けた。

そしてつぎは松島くん。とにかく思うのは、病院に行けてえらかったね、ということと、病名を明かしてお休みするって決断ができた彼の強さと優しさに感謝しかないし、うまい付き合いかた見つけるまで何も気にせずゆっくり休んでね、と思う。

 

わたしは周りに言えなくて、言えないつらさもあったけど、言ったら言ったで言ったつらさもあるとおもう。

一度気づいてしまうと、世の中は怖いものだらけだし、自分の怖がりな部分を人に知られてる怖さってのもまたあるとおもうから。

 

パニック障害なんて気持ちの問題だろ!、とか松島くんと岩橋くんを比べてどっちかを悪くいってるひととかを見るとただただ心が痛いので、今回書いてみました。

わたしは結構自分に対して、「どこも悪くないんだから、気持ちの問題たんだから大丈夫」と言い聞かせるときもあったけれど、それを他人が言うのはちがう。

あとお出かけしている彼らに対する非難も絶対に絶対に違う。

この病気になると、お家の外に出るのがただただ怖くなります。なんども書いちゃうけどひとりで電車とかバスとか超怖い。マジで怖い。だから、パニック障害でお休みしているひとがお出かけするのは「休んでるのにずるい!」んじゃなくて、「大変なのに怖いのにえらい!!」なんだよってことは本当に伝えたい。

 

個人的になんだかなあ、と思っている点については、真面目だから、優しいから、繊細だから、この病気になったんだっていうフォロー(?)の仕方で。それって褒めているようで人と違うって突き放されてるように感じちゃうところがあるなあって。

自慢じゃないけどわたしはまったく真面目じゃないし、優しくもないし、大して繊細でもありません。この病気にかかっていることをとにかく周りに言えなかったわたしとしては、こういう風に思われるのが一番キツイなあ、と思ってしまう(わたしのプライドが高過ぎる説ももちろんある)

そうじゃなくて、誰でもちょっとしたボタンの掛け違いでなっちゃうものなんだよってことを世間の人たちにはわかってほしいなあ、と思うのです。

 

今回の件でかなり報道されてるけれど、この病気の人は思ったよりたくさん世の中にいるみたいで、知らないだけであなたやわたしの周りにもいるかもしれません。

松島くん岩橋くんにたいする心ない言葉で、身近なひとも傷ついてるかもしれないし、別に優しくなんてしなくていいから、ふつうに、ただふつうに接してあげてほしいなあって思います。

 

彼らが帰ってくるまで今までふたりが当たり前のようにテレビに出たりしてくれてたように、わたしは何事もないように、当たり前に日々過ごしていきたいなあ、と思うのです。

アイドルとファンはお互い様の関係だと思うので。

 

「きみをサポートしたい

どんなに辛い夜も涙が枯れ果てたとしても

ひとりじゃない忘れないでね。

僕もきみに救われたんだよ

だから遠慮なんていらないのさ」

(A.B.C-Z サポーターズ!より)

 

アイドルからファンへ。そしてファンからアイドルへ。